平成29年10月20日(金)、野芥公民館「医療カフェ」のお時間をいただき院外講座を開催しました。今回は「呼吸器のリハビリテーションについて」と題して、リハビリテーション科の土屋恵睦(つちや よしちか)よりお話をさせていただきました。
講演の前半では、呼吸リハビリテーションの説明を行いました。
普段、人間は何の苦労もなく呼吸をしています。しかし呼吸器疾患にかかると息切れや呼吸苦が続くことになります。また、呼吸器疾患の怖いところは、その病気だけが呼吸を苦しくしているだけではないことです。呼吸が苦しい⇒座ってばかりの生活⇒身体機能の低下⇒呼吸苦の増大という悪循環を招いてしまいます。そこでこのような患者さんに対して、呼吸機能を維持改善させ、自立できるような継続支援を行うことが呼吸リハビリテーションです。
講演の後半では、呼吸器疾患に対する予防策をお話しました。
様々な予防策がありますが、ここでは2つをご紹介したいと思います。まず1つ目は禁煙です。呼吸器の代表的な疾患であるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は長年にわたる喫煙が大きな要因となります。2つ目は歩くことです。歩行量を決めて歩き、下肢筋力を維持していくことが重要です。
当日は16名の方にご参加いただきました。カフェ形式ということで、飲み物を片手に終始和やかな雰囲気の中で行われました。当院は今後も地域の健康増進の一助となるべくこのような活動を続けて参りたいと思います。