放射線科

放射線科は、種々の機器(主に放射線を発生する)を用いて、診断及び治療を行う部門です。

一般撮影、透視検査の他、CT、MRI検査および血管造影を行っています。
CTを用いた冠動脈撮像、大腸検査(CTC)等も可能です。PACS、遠隔画像診断システムが導入されていますので、院内・院外ともに24時間、迅速な読影が可能です。
血管内治療では出血性病変(喀血、消化管出血など)の止血、悪性腫瘍の治療(肝細胞癌など)が主体です。血管外治療には呼吸器外科との連携による気胸の治療があります。

画像診断の種類

一般撮影

一般撮影とは、俗にいうレントゲン撮影のことです。X線を照射して胸やお腹、全身の骨などの透過像を撮影し、胸部(肺や心臓)の異常影、腹部の腸管ガス・結石など病気のおおまかな状態や骨折などを把握出来ます。当院では2018年12月からほぼ全てFPD(フラット・パネル・ディテクタ)システムで撮影を行い被ばくの低減に努めています。

CT(コンピューター断層画像)

CTは、X線を利用して、体内の情報を集め計算により人体の横断像(輪切り)を撮影することが出来ます。

MRI(磁気共鳴画像)

放射線を使わず、強力な磁石を埋め込んだトンネルの中に入り、電波を身体に当てることで体内の状態を断面像として撮影する事ができます。

画像診断については「放射線技術科」にて詳しくご覧いただけます。

放射線技術科はこちら

IVR(血管内治療)について

IVR(アイ・ヴイ・アール)はInterventional Radiologyの略で、現在の医療で重要なキーワードとして取り上げられる低侵襲性治療の一つで、日本では「画像下治療」と訳されおり、「血管内治療」、「血管内手術」、「低侵襲治療」、「画像支援治療」もほぼ同義語として使われています。

IVRはエックス線透視や超音波像、CTなどの診断装置を用いて、リアルタイムに画像を見ながら体表から体内に挿入した医療器具を用いて、従来は外科手術でしか出来なかった診断、治療を施行することが可能な「低侵襲的診断治療手技」です。外科的治療と異なり体を切る手術を必要としないため、身体に与える負担(侵襲)が少なく、病気の場所だけを正確に治療することができ、入院期間も短くてすむなど優れた特徴を持っています。

主な対応疾患

肝動脈化学塞栓術(TACE)

肝癌は血流が豊富な腫瘍で、肝動脈から栄養を供給しています。
TACEは足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓内の腫瘍を栄養する細い動脈までカテーテルを進めます。そこで抗癌剤などを入れ、動脈の血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させる方法です。

動脈塞栓術(TAE)

腫瘍性病変や動脈性出血に対して塞栓物質で動脈内を閉塞し、血流を遮断する治療法です。
通常、足の付け根の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、目的とする血管に選択的に到達させます。上記のTACE以外では、血流が豊富な腎癌などの腫瘍性病変や動静脈奇形などの血管性病変の治療に行われます。また、腫瘍や動脈瘤からの出血、胃潰瘍などの消化管出血、外傷による腹腔内や骨盤内の出血、喀血などに対する止血目的に行われる場合があります。

静脈塞栓術

内視鏡で治療困難な胃静脈瘤やシャントに対して、バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)を行っています。また、肝切除の術前治療として非切除部の肝臓を腫大させるための経皮経肝門脈枝塞栓術(PTPE)を行っています。

動注療法

病変の存在する血管内にカテーテルを留置し、薬剤を直接注入する治療法です。悪性腫瘍を栄養する血管に抗癌剤などの薬剤を直接投与する留置カテーテルリザーバーシステムを用いた間欠的動注化学療法や重症膵炎に対する蛋白分解酵素阻害剤の持続動注療法などがあります。

中心静脈(CV)ポート留置術

CVポートは、中心静脈カテーテルの一種で、正式には皮下埋め込み型ポートといわれるものです。
その名前のとおり、皮膚の下に埋め込んで薬剤を投与するために使用します。
CVポートは、100円硬貨程度の大きさの本体と薬剤を注入するチューブ(カテーテル)より構成されています。通常は、首や鎖骨の下の血管からカテーテルをいれ、右または左の胸の皮膚の下に埋め込みます。

また状態によって腕に埋め込むこともあります。カテーテルの先端は、心臓近くの太い血管に留置されます。体の中に埋め込みますので、外からはほとんど目立ちません。ただし、CVポートを体に埋め込みますので、小手術を必要とします。

血管内異物除去

カテーテルや特殊な医療器具を用いて、血管内の異物を取り除きます。

副腎静脈サンプリング

副腎静脈サンプリングとは、その名の通り、副腎静脈から血液を採取する(サンプリング)検査です。 検査は主に原発性アルドステロン症と確定診断された方に、アルドステロンが左右のどちらから主に分泌されているか(局在診断)を明らかにする目的で行います。

当院では積極的にIVR治療を行っています。私どもは、治療を受けられる患者さんに、少しでも負担が少なく、病気の場所だけに最大限の治療効果が得られるような治療を心がけています。

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当院は、救急指定病院・開放型病院・在宅療養支援病院であり、DPC(診断群分類包括評価制度)を導入しております。

敷地内全面禁煙です。

外来診療・受付時間

外来診療担当表

◎ 月〜金曜日

午前
8:45~12:30(受付時間8:00~12:00
午後
13:30~17:00(受付時間13:00~16:30

◎ 土曜日(午後休診)

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